2012.05.31 *Thu
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5/05*ずるっこのうた.(うたシリーズ)
05/03*アルビノカプチーニ:ring.(アルビノ)
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2012.05.05 *Sat
ずるっこのうた
ずるっこのうた
とある日。
天気が悪く外出も出来ずに部屋の中でごろごろ。
マカは読書、ソウルもまた雑誌を読んでいた。
それならばそれぞれの部屋で過ごせばいいのに、
なぜか二人そろってリビングでそうしているのだ。
のんびり、ゆったり流れる時間の中で
ふと、声を発したのはソウルだった。
「マカさんに質問。」
「なに。」
いつもなら本に集中しているマカだが、
あまりそういう気分じゃなかったのかもしれない。
ソウルに声をかけられて顔を上げたけれど、
ソウルの方は視線を雑誌に向けたまま。
「パートナー云々関係なしに」
「うん」
「付き合うとしたら誰がいい、
因みにメンバーはブラックスター、キッド、俺、オックス。」
「メンバー選抜に若干の作為を感じるけど。」
「気のせいだ。」
それで、誰だよ。なんて
突拍子もない質問を投げかけられたら
流石に本は中断して、うーむと首をひねる。
(きっと、深い意味はないんだよね。)
そうだ、あるはずがない。
なんたって、ソウルはそういう話に興味がない。
あるのかもしれないけれど、マカにそういう話を振ってくることはまずない。
だからソウルの質問に深い意味なんてないのだと決め込んで
「ソウル、かな。」
「パートナーなしにだぞ?」
「うん。だって、ソウルが一番ノーマルじゃない?」
筋肉馬鹿と、シンメトリー、あとはキム命。
ほらね。
と言って、視線を本に戻そうとしたら
ふと、視界に入ったのは
ソウルの赤い瞳。
「なによ。」
「じゃあ、付き合えるな。」
「は?」
意味がわからない、と鼻で笑おうとしたら
まったく似合わないほど、ソウルが無邪気に笑った。
「だって、俺マカのこと好きだもん。」
「・・・は、い?ちょ、たとえばでしょ?」
「誰がそんなこと言った?」
「ちょ、待て。」
(雨が降って、頭にキノコが生えたに違いない。)
平和な昼下がりは、突如終わりを告げたのだった。
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なんかちょっとねじの緩んだソウルを書きたかった。
言い訳以上っw
CATEGORY : うたシリーズ
2012.05.03 *Thu
アルビノカプチーニ:Ring
アルビノ/学生時代
初めて飲みに行った日、マカは薬指に指輪を着けていた。
ふとそんなことを思ったのは、親友とその彼女の指輪を見たからだ。
けれど、その後一緒にどこに行っても、
彼女の指にはなにもついていなかった。
アルビノカプチーニ:Ring.
大学が終わった後、美味しくて有名なハヤシライスを食べに行きたい。
マカからのメールにソウルが「いいよ」と返せば、
「じゃあ何時に行く?」と返ってくるのは電話。
いつどこに待ち合わせる?なんていう話も
あっという間に決まってしまって。
ああ、楽しみだななんて言っていたら
当日も案外早くやってくるものだ。
「良い感じのお店だね。」
店内をきょろきょろと見回すマカを、
ソウルはぼんやりと見つめる。
店の中は淡いライトの光と、木目調の壁やテーブルのおかげで
とても柔らかみのある、暖かい雰囲気を醸し出していた。
そんな良い店の中ではタバコを吸うのも申し訳がなくて
(一応喫煙席に通してもらったのだが)黙っていたら
マカがすかさず言う。
「あれ?すわないの?」
ヘビースモーカーだと思われているのだろうか、
とても不思議そうな顔をされて、ソウルは苦笑い。
「今日は我慢するわ。」
「そうなの?私は別に良いのに。」
そう言ってマカは水を一口。
そのときふと気づいたのは、マカの指だ。
(あれ・・・この間・・・)
気になったらもう口に出してしまっていた。
「マカ、この間指輪してたよな。」
「え?あ、うん?」
そういえばそうだっけ?という表情で
自分の指を見つめるマカ。
そんな細かなところまで見ていて、気持ち悪いとでも思われただろうか、
そうも思ったけれど、気になったのだからしょうがない。
(だって、あのとき確か・・・薬指だった。あれ、右だったか?)
薬指は、恋人がいる証拠だって、誰かが言っていた。
その誰かは、ブラックスターだったか椿だったか忘れたけれど。
「ってことは、彼氏、いんの?」
「へ?」
いないと言っていたから、間違いないはずなんだけれど
気になったら聞かずにはいられなかった。
聞かれたマカも、きょとんとしていたけれど、聞いてしまったのだから仕方ない。
「あー・・・いや、薬指に指輪、してたから、」
マカがあまりにまっすぐに見つめてくるもので、
ソウルは思わず視線をそらす。
そして、聞いてしまったら早まる鼓動。
(どうしよう、彼氏いるって言われたら・・・
あれ、やべぇ、結構ショックだぞ。)
実際にはほんの数秒しか経っていないのに、
ものすごく長い時間待っていたような気になる。
もし、彼氏がいると言われたら、そう思えば不安になってしまって。
けれど、次の瞬間に聞こえたのは吹き出した笑い声だ。
「右の薬指につける指輪になんの意味もないよ。おしゃれ!」
「そうなのか」
「そうなの。」
ちなみにこの間つけてた指輪はママからもらった指輪なんだ、なんて
笑顔を向けられたら、ほっと胸をなで下ろすのも忘れて
思わず一緒に笑って、きれいな指輪だったな、なんて。
けれど、この後どうしよう。
彼氏がいるのいないのそんな話をした後に、
なんの会話をすればいい?そんなことを考えていたら
ちょうど注文したものがテーブルに並んだので
「美味しそう!!」
ね!なんて、満面の笑みの彼女に、ようやく心からの笑顔を見せた。
(しっかし・・・情けねぇな。指輪一つで何をおびえているんだ俺は!)
そんなソウルの気持ちもつゆ知らず、
マカは機嫌良くハヤシライスを食べていたのだった。
これはまだ、二人がつきあうだいぶん前のお話。
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男の人って地味に指輪とか見ているんだなーって。
ソウルも本当に好きな人だったら
そういうの見て「あれ。」って思ったりするんだろうか
そんな情けない一面があっても楽しいななんて、
最近アルビノのソウルがわからなくなっています;;
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